福岡の郷土料理、もつ鍋の魅力

もつ鍋とは、牛や豚の小腸や大腸(一般にモツといいます)を、野菜とともに煮込んだ鍋料理で、福岡県の郷土料理でありながらも、今や全国に広く知られています。味付けにも、味噌ベース、醤油ベースとバリエーションがあります。モツの独特の臭みを消すため、ニンニクをふんだんに使うことが多いですが、味噌、醤油いずれも、ニンニクとの相性が良く、モツから出る旨味の多い脂も手伝って、箸が止まらないおいしさです。煮込む野菜は、キャベツとニラが一般的ですが、家庭や店によっては、豆腐やもやしを入れるところもあり、スープも、塩系やコチュジャンを加えて韓国風にすることもあります。

鍋料理のシメは、雑炊やうどんなど、多岐にわたりますが、もつ鍋の場合は、ちゃんぽん麺です。ちゃんぽんの太い麺に、モツの旨味がたっぷり出たスープがよく絡みます。鍋料理のひとつであるもつ鍋ですが、使用する鍋は土鍋ではなく、両サイドに取手のついた、ステンレス製の鍋が使われることが多いのも特徴です。もつ鍋は、福岡の郷土料理とはいえ、食されるようになったのは、第二次大戦後と比較的最近です。

そのルーツは、戦後、砂糖が手に入りづらくなった和菓子屋さんが、佐賀から売りに来ていたモツを使って、鍋料理として提供したことによると言われています。昔は福岡でも一部の地域でしか食されていませんでしたが、近年は、博多ラーメンに次ぐ福岡の味として、しっかりと人々の間に定着しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です