お店や工場、オフィスビルなどに取り付けているエアコンは、一般の家庭用のタイプとは異なります。なぜなら家庭の住宅のように区切りがされておらず、一つの部屋が大きいからです。取り付け場所も、部屋全体に送風が行き渡るためには天井に取り付ける必要があり、室外機も長い配管を通して取り付けて、場所も周囲の環境に応じた所に設置しなければなりません。そのため業務用のエアコンを取付けする時には、手順や注意点をよく把握しておく必要があります。
一般的に業務用エアコンは購入してすぐに使用することができず取付け工事が必要です。工事の前には打ち合わせがあり、設置場所や工事の日程、設置後のサポートなどをよく確認します。取り付けるエアコンの容量や室外機の大きさ、吸い込みや吹き出し口の確保、近隣の施設への影響などは周りの環境や設置する施設の大きさで決定し、取付けを行います。取りける場所は吹き出し口からの風が部屋全体に影響できるよう高い位置に設置し、その時送り出した風が吸い込み口から入らないような場所に設置します。
なぜならせっかく吹き出し口から出た心地よい風がエアコンに吸い込まれてしまうと意味がないからで、これには天井のでっぱりなどが関係し、室外機も周りに障害物があると機能が低下し、送風によって近隣の人が迷惑をしない場所がベストです。作業工程も大切で、通常業務用は一台6~8時間程度の作業で取り付けできるので、業務に影響が出ないようスケジュールを作ることも大切です。